「丸くてかわいい猫」 「ゆるい表情の猫」 「おしゃれな飾りをつけた猫」 「飼い猫をモデルにしたリアルなタッチ」
最初にゴールを決めておくと、色を選ぶ時や顔を描く時など、迷わずに進められます。
目を細めた笑顔や、時には牙をむき出して怒っている顔など、シンプルな線でも少し形を変えるだけで
いろんな表情の猫がかけます。
すらっとした足、短い尻尾、まんまるな顔。描きたい猫はどんな姿をしているでしょうか。
尻尾を立てている猫は喜んでいる、膨らませている時は怒っている…などの特徴を知っていると、より楽しくなるかもしれません。
今回は座っている猫を真正面から描いていますが、慣れてきたら横を向かせてみたり、寝そべらせたりしてみましょう。
動きがあるとより想像が膨らみます。
ふにゃふにゃとして形を捉えづらい印象がある猫ですが、単純な形を元にすれば簡単に描けます。
難しいと感じたら、インターネットで画像を検索してみましょう。
外に出て野良猫を探したり、家で飼っている猫を観察するのもよい
でしょう。
色鉛筆の塗り方についてポイントを解説します。
猫の毛をふんわりと表現するため芯の柔らかい水彩色鉛筆を
使用
しました。
水彩色鉛筆は普通の色鉛筆としてもお使いいただけます。
ファーバーカステル(60色セット)の色番号を付けましたので
分かりやすく簡単に描き始められます。
お手持ちの色鉛筆でも色味を参考にして描いてみてください。
487番の茶色で、輪郭線を描いていきます。顔から下はしっかりと線を繋げずに、フワフワとした毛並みを表現してみましょう。
同じく487番で、顔を描いていきます。つり目だと猫らしい印象になりますが、にっこりさせてもいいですね。好きな表情で大丈夫です。
輪郭線と同じ色で、指の線など細かいところを描き込みます。
続いて柄を描いていきます。塗る色で薄く線を引いて境界を描くことで、自然な仕上がりになります。
4で使った色で、柄部分の色を塗ります。色鉛筆を一定方向(写真では右上~左下の往復)に動かすとムラなくきれいに塗れます。
ざっくりとした柄の色を塗り終わった状態です。ここまででもかわいいですが、さらに塗り込んでより猫らしくしていきましょう。
478番の濃い茶色を使って細かい柄を描き込みます。
尻尾の縞模様も入れていきます。6で描いたおでこの縞より太目に描くと、それらしくなります。
432番のピンクで鼻や耳を、495番のグレーで顎の下の影を塗ります。温かみを感じられるようになる楽しい工程です。
輪郭線でも使った487番で、さらに毛並みを描いていきます。
体全体に489番で薄く影を入れます。手の丸みの上にも色を塗ると、立体感が出ます。
ひげや耳の毛などを描き足して、完成です。
黒猫や三毛猫。世の中はかわいい猫で溢れています。今回の下絵を活かして世界で
1匹しかいないあなただけの猫をファーバーカステルの色鉛筆で描いてみませんか。
家にいる猫をモデルにして描くのも、リボンや鈴などのアクセサリーをつけてあげる
のもいいですね。きっと幸せな時間を一緒に過ごすことができます。
ファーバーカステルなら、猫の柔らかい毛並みも、くっきりとした顔のパーツも思いのままに描けます。
いろいろな色を使って好きな猫を描いてみましょう。
同じ色でも筆圧の強弱を使い分けることで、輪郭線としても広い面の淡い塗りとしても使えますよ。
イラカアヅコフリーランスアーティスト
元々はデザイナーとして会社で働いていましたが、やっぱり大好きな絵を仕事にしたい!と思い、フリーランスのイラストレーターとして活動を
始めました。
仕事としての絵の他にも、趣味で探し絵を描いたり、アニメーションを
作ったりしています。
絵はiPadで描くことが多いですが、最近は絵の具や色鉛筆などの画材にもチャレンジしています。
© 2021 Shachihata Inc.